2022年9月2日から3日にかけて御来光を見に富士山に登ってきた。備忘録として情報を残しておく。
頂上からの御来光
日程について
- 8月は夏休みということもあり、子供連れが多く混雑しているだろうと予想。9月に入って初めての金土でプランを立てた。
- 結果としては1日目の金曜日(本八合目まで)はかなり空いていた。2日目の本八合目から頂上まではどうしても混雑してしまう模様。(真夜中の出発で足元は暗いし、どうしてもペースがゆっくりになりがち)
- 下山はガラガラ。
旅行会社の選定
- クラブゲッツの富士山専門山岳ガイド&8大特典付!八合目又は本八合目山小屋確約プラン(吉田口ルート) をチョイス。結局山小屋は本八合目胸突江戸屋になった。料金は一人18,800円。
準備
- ワークマンで結構揃う
- 上下セパレートタイプのレインコート(必須)
- トレッキングハット
- スポーツタイツ
- 手袋
- 厚手の靴下
- ワークマン以外で買ったものだと
- すでに持っていたものだと
- 旅行会社に借りたもの
- ヘッドライト
1日目
- 当日は朝7:30ぐらいに新宿に集合。ツアーの参加者は15名ほど。男女比率は7:3ぐらい、年齢層は20~30代が8割程。
- 途中一回パーキングに寄り、11時ぐらいに富士スバルライン五合目に到着。ここでガイドと合流。以降ガイドの指示に従う
- 事前に購入したサンドウィッチを食べ、諸々準備をして11:45分ぐらいに出発。天候は雨。レインコートを持っていない参加者はガイドに購入を強く勧められ現地で購入をしていた。
- 富士山保全協力金を払う。一人1000円。富士山の間伐材を利用した記念品が貰える。電子決済(私はIDで支払った)に対応しており便利。
- 体調は良好。非常にゆっくりとしたペースで登っていく。休憩は多めで、水分補給はまめに実施。
- 天候が雨のため、岩場の歩行がかなり怖かった。岩場に限りトレッキング・ポールは使わず手で登った。
- 18時くらいに本八合目胸突江戸屋に到着。レインコートが濡れていたのでブロワーで水気を飛ばしてから入った。中は食事を取ったりする用の共有スペースと、寝床用のスペースに分かれていた。バイオトイレあり。
- あくび、軽い頭痛あり。晩御飯はカレーとハンバーグ。8割程食す。
- ザックの中を確認。カバーを付けていたが、中身が雨でかなり濡れてしまっていた。登山靴も防水とはいえ靴下が湿ってしまっており、換えたかったが叶わず、はだしで過ごした。頂上用のフリース等も使用不可。ビニール袋に入れて持ってくるべきだったと反省。軍手が売っていたので購入。
- 寝床は人一人寝れるぐらいのスペースに支給された寝袋を設置する感じ。ビニールの仕切りがあった。更衣室はなし。20:30消灯。
- 寒くてほぼ寝られず、そうこうしている間に体調が悪化。高山病の症状が強くなってきており激しい頭痛、気分の悪さあり。ひどい二日酔いのよう。
2日目
- AM2時頃に起床。激しい頭痛、気分の悪さは依然としてあるが、着替え、準備をし前日に配られたお弁当を持って共有スペースに移動、食事を摂る。私は1口しか食べられなかった。
- ガイドがツアー参加者にこのまま登頂を目指すか、ここで下山をするか1人ずつ確認。1人だけ下山を決意された人がいた。私は最後まで迷ったが登頂を決意。
- 皆に迷惑をかけてしまうかもしれないからと言っていたのが印象的であった。私の判断力はこの時点でかなり低下していたのかもしれない。
- ガイドはその人の意思を尊重していた。
- 3時に出発。暗闇のため事前に借りたヘッドライトを使用。天候は晴れ。結構寒い。
- 持参していた黒糖黒飴を舐めていたら体調が少し良くなって驚いた。糖分が効いたのだろうか?コーラを飲むと高山病が良くなると聞いたことがあるがあながち間違っていないのかもしれない。
- 頂上への道はかなり混んでおり、立ち止まりつつ登っていく。このペースのおかげでなんとか登頂できたが、もし空いていたら登頂できていなかったかもしれない。ヘッドライトの光が頂上まで続いているのは幻想的だった。
- (人生で初めて混雑が嬉しく感じた瞬間かもしれない。)
- 途中空を見上げたら星が恐ろしく綺麗だった。前日が雨だったため、空気中のチリ等が落ち澄んでいるからだとガイドからの説明あり。
- 5時ぐらいに頂上に到着。気温はかなり低かった。
- 5時10分ぐらいにご来光を拝む。ここまでの道のりがキツすぎたためか普通に感動してしまった。お鉢巡りは体調のこともあり断念。
- 5:50分頃下山開始。かなりのハイペースで降りていく。付いていくのがやっと。
- 途中何回か休憩を取ったあと、自由下山となる。斜面をジグザグに降りていくのだが、ブレーキを掛け過ぎて足の力が入らなくなる。(本当はブレーキを掛けながら降りてはいけないらしい)
- 9:30ぐらいに出発地点の五合目に到着。安堵感がすごかった。
- 全員の下山を確認後、プランに含まれていた温泉施設に向かった。11:30ぐらい
- 温泉施設はとても混んでおり、洗い場に列が出来てしまっていた。他のツアー客も併せて入場するからだろう。
- 温泉施設から新宿へ。15:30ぐらいに到着、解散
反省点
- 雨のことをあまり考えられていなかった。結果荷物を濡らしてしまった。濡らしていけないものは絶対にビニール袋に入れておくこと。
- ホッカイロとかあると便利だったかも。
- お金はあったほうがいい。上の方では結構お金がかかる。飲み物1本500円とか。
高山病について
- 深呼吸をしながらゆっくりと登ったし、水分補給もこまめに行なったが罹ってしまった。
- 程度にもよると思うがかなり辛い。上でも書いたがひどい二日酔いの頭痛と弱い吐き気という感じだった。
- 心拍数が上がると、ズキズキと頭痛がし始めて地獄。思考力は極端に落ちる。初心者は二人以上で登ったほうが安全かと。
- 糖分を摂取すると少し良くなった。
山小屋
- 良くもなく、悪くもない。カプセルホテルに泊まった事がある人はそれを想像してもらえれば大体合っている。雑魚寝版のそれ。
- 食事も普通。トイレも普通。
- 快適に泊まるという考えを持ってはいけない。長時間の休憩所である。
- もうちょっと暖かいと嬉しかったが仕方がないのだろう。
プランの評価
- 初の富士登山だったので他との比較はできないが、ガイド含め非常に良かったと思う。
- ガイドが外れると結構辛いかも。
総評
- 再び登りたいとは思わないが、本当に登ってよかった。
- 人生観は変わらなかったが、御来光は非常に感動的である。
- ある一点を目指し、皆で声を変え合い助け合いながら困難を乗り越え、結果ご褒美が待っている一連の流れが非常にうまく出来ている。帰りの温泉含めカタルシスが半端じゃない。
富士山めろんぱんは食べても食べなくてもいい